一人暮らしのための地震の対策と対応を紹介します。

ご存知のとおり、食料や水、ラジオや薬など、非常時の生活で必要なものを入れておき、逃げるときに持っていくものです。
個人差はありますが、一般的に1人の人間が背負って歩くのに支障のない重量の目安は、成人男性で15kg、成人女性で10kg程度だと言われています。

□ 飲料水 (1人に1日3リットルが必要)
□ 非常食 (最低3日分必要、出来れば1週間分もあれば問題ない)
□ 食器セット (人数分だけの最低限、紙皿、紙コップでも可)
□ 衣類(防寒具も)
□ 手動式懐中電灯
□ 携帯ラジオ
□ 電池
□ 現金(10円玉も、公衆電話は災害時は使えます)
□ ローソク
□ マッチor ライター
□ ビニールシート
□  雨具
□ ナイフ
□ タオル
□ 洗面道具
□ カイロ
□ ウェットティッシュ
□ ビニール袋
□ 携帯電話用バッテリー
□ コンパス
□ 筆記具
□ 予備の眼鏡
□ 軍手
□ サンダル
□ トイレットペーパー(水で流せるティッシュペーパーも良い)
□ 缶切り
□ 栓抜き
□サランラップ
(断水でお皿を洗えないので食事の際にはお皿にラップを引き
食べ終わったらラップだけ捨てる様な感じです)

地震の際、建物が完全に崩れてしまわなくても、頭上から重たいものが落ちてきたり、また倒れた家具の下敷きになったりすることで、怪我をしたり逃げ遅れたりする原因になります。

● 一人暮らしの部屋をじっくりチェック
部屋の中で危ないところがないか、実際に地震が起こったときのことを想像しながら確認しましょう。例えば、一人暮らしに多いワンルームでは、キッチンや寝室など、すべての生活空間が同じになります。ベッド脇に食器が入っている収納があれば、揺れでそれらが頭の上に一気に落ちてくることも考えられます。

● ねじや釘なしで家具の転倒防止
タンスや本棚、食器など倒れてきて危険なものは、転倒防止の補強をしましょう。賃貸住宅ではねじや釘を使えないことも多いと思いますが、突っ張り棒や転倒防止用の耐震マットなどを使えば、かなりの揺れでも抑えることができます。

● 落下防止、危険なら家具の移動も
食器など重たいものや割れやすいものなどが入っている収納は扉に留め金をかけるなど、落下防止をしましょう。特に寝ているときには、とっさの判断ができません。頭上に危険なものがあるなら、ベッドや布団の位置を変えるようにすることをおすすめします。

「とっさの時の行動をもう一度確認」

実際の地震ではとっさの判断が重要です。「当たり前のことばかりだから大丈夫」と思わずに、子供の頃の避難訓練を思い出して、もう一度確認!

● 火を消すこと
食事の支度などでコンロを使っていた場合、まずはすぐに火を消すようにしましょう。ストーブなどを使用しているとき、手が届く範囲ならスイッチを切るようにしますが、すぐには無理なら揺れがいったん収まってからにしましょう。コンロやストーブなどでも、最近は一定の揺れを越えると、瞬間的にスイッチが切れるタイプのものが増えています。

● 机の下などに身を隠すこと
一人暮らしの部屋では、それほど大きな家具などはないかもしれませんが、照明や本、食器など重たいものや割れやすいものが頭の上から落ちてきたら危険です。寝ているときは布団などで頭を保護するようにしましょう。

● あわてて外に逃げ出さないこと
「おさない かけない しゃべらない」の『おかしの約束』という言葉を聞いたことはありませんか? パニックになって走り出しては危険です。いったん揺れが収まるまで待ち、その後安全を確認しながら避難します。足元にガラスなどが散乱していることもありますし、上からの落下物があることもあります。

万が一のときにできるかぎりスムーズに連絡ができるよう、何もない今のうちから話し合っておきましょう。

● 避難場所を確認する
大きな地震では交通機関が使えなくなることもあります。歩くことが可能な距離に住んでいるのならば、お互いが落ち合える避難場所を確認しておきましょう。遠距離に住んでいる場合でも、自分や家族の住む地域の避難所を確認し合っておけば、お互いの安否を確認しやすくなります。

● 親戚などの連絡先を確認する
家族と同じ地域に住んでいて電話などで連絡ができなくなった場合、遠隔地に住む親戚を介して連絡が取り合えるようにしておきましょう。家族の電話番号だけでなく、親戚の家の番号も控えておくことをおすすめします。

● 171災害用伝言ダイヤルを使う
171災害用伝言ダイヤルはNTTにより運用され、電話による安否確認や問い合わせなどが殺到してつながりにくくなる大災害時でも優先的に利用することができます。使い方は、All About[地震・自然災害・火事対策]『171災害用伝言ダイヤル』に詳しく紹介されています。連絡が取れないときは、伝言ダイヤルを確認しあうように伝えておきましょう。

「津波への警戒」

さほど大きな地震でなくても津波が起きる可能性があります。東日本大震災の後、度々の津波警報や津波注意報に対して注意を払うようになった人も多いのではないでしょうか。

●海岸線から何キロまで警戒が必要か
東日本大震災では、海岸線から6km離れた場所まで津波が到達したそうです。通常で、海岸線から3km程度までの地域では注意が必要です。ここで気をつけなくてはならないのは、「海岸線」は埋立地などを含まず、古くからある海岸線が基準となることです。東京湾などでは多くの埋め立て地がありますが、これらを除き、旧海岸線から自宅までの距離が基準となります。

●高層マンションなどの「津波避難ビル」
堅牢なマンションは、津波で浸水を受けても大丈夫です。このため、海岸の低い地域では、「津波避難ビル」が指定されています。オフィスビルや、従来からある高層マンションが指定され、グリーンの表示が定められています。この他。各自治体で多くの人がとっさに昇ることができる「津波避難タワー」の建設が進んでいます。

●マンションで地震に遭ったら、津波のことを想定して
マンションで地震に遭ったら津波警報の有無を確認します。津波の可能性があれば、マンションの低層階の人は上の階へ避難します。中層階以上の人は、外へ出ないで警戒しましょう。

一人暮らしでは、自分の身を守るのは自分しかいません。

今起こっていない地震への備えは大事だとわかっていても、つい後回しにしてしまいがちです。もちろん心配のしすぎはよくないですが、たまに身の回りを見直して、日頃から頭の隅っこにでも意識を働かせておくことは必要。

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